さて、みなさんお元気でしょうか。最近気になる記事を発見したので、ご紹介します。マネックス証券がLPPLSモデルを使用して、暗号資産の価格分析リポートを出しました。
同レポートによると、
- 信頼度0.4 以上はかなり確率が高いものの、天井はダマシが出やすく、 底打ちは的中しやすい。
- 3 年程度の日足データが適切な位置でシグナルが出やすい。(データ数500~1000)
- 他の指標を組み合わせることによって LPPLS におけるノイズを排除する必要がある。
とのことでした。
LPPLSモデルとは
LPPLS (log-periodic power law singularity) とは、対数周期性(log-periodic)とべき乗側(power law)の最終特異点(singularity)を見つけるモデルです。
対数周期性とは、時間の経過に伴い振幅が短くなる運動で、べき乗側とは指数関数的な上昇を意味します。傾きが加速度的に直角になり、価格の振幅期間がほとんどゼロになった特異点においてバブルが崩壊すると予測するモデルです。
このモデル的な動きと現実の株価の動きを比較して、バブルのモデルにどれだけ近づいているのかということを指数化したのがこのIndexです。
日本でも金融工学を勉強したみずほ銀行のアナリストが みずほクラッシュ指数として、過去に何回か東洋経済新報に記事を出しているので、見てみると面白そうです。
この指数は、スイスのチューリッヒ大学金融危機観測センターのDidier Sornette氏が公開しているホームページで確認できますが、同氏は2022年6月に退官したため、アップデートは行われないとのことです。
つまり、今後はなかなか公表されることもないので自分で計算するしかないのです。
PYTHONによる分析
PYTHONでは、LPPLSモデルのパッケージが公開されています。(https://pypi.org/project/lppls/)おそらく、マネックス証券のレポートもこのパッケージを使用して作成しているものと思われます。このパッケージを用いて分析してみました。ネガティブインデックスは信頼度0.3前後でより強固な底打ちを確認できます。なお、計算には大体3分から長いと10分程度かかります。Numpyのバージョンが1.2.1でないとエラーになってコードは動きませんでした。
ビットコイン週足
過去3回の半減期サイクルのピークを概ね的中しているほか、過去3回の底値も的中しています。すでに大底を打ったと判断できます。
イーサリアム週足
こちらも見事に天底を当てています。
ポリゴン日足
こちらも7月が大底だったとわかります。
テスラ週足
テスラについては、信頼度0.4でピークが的中し、直近の底値で大底だった可能性があります。
まとめ
ヒンデンブルグオーメンを公表しているサイトは閉鎖され。LPPLモデルも考案者のソネット教授が退官し公表されなくなるかもしれません。定期的に確認して、マーケットの状況をお伝えしていこうと思います。
とりあえず、現状では市場は大底となり、新しいピークへ進んでいくことが確定したようです。
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