新型コロナウイルスの株価への影響について

皆さん元気でしょうか。新型コロナウイルスによる影響で株価が暴落中です。本当に面白いことですね。こんなことがいつまで続くのでしょうか。本当毎日楽しくて仕方ないです。株価の暴落も株式投資にはいいスパイスです。暴落も楽しめなければ投資家としては成功しないでしょう。

新型コロナウイルスによる株価下落はいつ終焉を迎えて高値を更新するのでしょうか。私もいい加減、株価の底値を分析するのは飽きてきました。今後はもっとポジティブに、いつ株価が高値を更新するのかについて分析してみたいと思います。

過去のパンデミックは1918年のスペイン風邪、1990年代の BSEや高病原性鳥インフルエンザ、2002年のSARSなどがあります。また、2014年のエボラ出血熱も記憶に新しいです。

これらの比較から、いつになったらアメリカ株が最高値をまた更新するのか分析してみたいと思います。

1918スペイン風邪について

1918年に始まったスペイン風邪は、第1次世界大戦の終結を早めたと言われるほどの、ものすごい世界中に氾濫した疫病でした。何千万人もの人が死んだと伝えられています。第1波は1918年3月にアメリカ合衆国デトロイト市やサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、アメリカ軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行しました。第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり、重篤な合併症を起こし死者が急増しました。第3波は、1919年春から秋にかけて、第2波と同じく世界で流行しました。

ダウ平均株価は1919年8月をピークにして下落に転じました。 その下落はなんと2年間も続き、1921年の8月まで続きました。どちらかというとスペイン風邪による影響というよりも第1次世界対戦の終結による需要の減退に伴う影響が大きかったようです。

しかしながら、株価のピークの更新は何と1924年の12月でした 。なんと次のピークまで5年も待たなければいけなかったのです。

1920年代のアメリカの株式市場はまだアメリカが覇権国への道筋を確立し始めようとしたばかりのころで、世界の覇権はイギリスが握っており、アメリカの資本市場は不安定でした。第1次世界大戦の終結により、株価の下落は1924年まで5年も待ってようやく高値を更新するという状況でした。それから、5年間のバブルの後1929年にアメリカは世界大恐慌の発祥地となり、1942年までの13年にも渡る世界的不景気へ突入してしまうのです。

スペイン風邪が発生した当時の世界状況と比較して現在は比較的安定していますから、当時のように高値の更新まで5年も待つということはないのではないかとは考えています。

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1996-1997のパンデミック

1996年3月20日、英保健省大臣が英下院議会において、「クロイツフェルト・ヤコブ病患者10 人の発病の原因が狂牛病に感染した牛肉であることを否定できない」と狂牛病は、ヒトに経口感染するらしいとの見解を明らかにしました。それから、1996年3月の高値をダウ平均株価は同じ年の9月に更新しています。つまり、狂牛病の時は半年で株価は最高値を更新しました。

また、1997年に香港で発生した鳥インフルエンザの影響ですが、これは1997年のアジア金融危機の引き金となりました。1997年8月にピークを打ったダウ平均株価は1999年2月にようやくその高値を更新します。高値を更新する期間は1996年と同じように約半年間でした。

このことから、1996年の狂牛病や1997年の鳥インフルエンザのような騒ぎの範疇での下落であれば半年で高値を更新するものと思われます。

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2002年のSARSについて

2002年11月に、中華人民共和国広東省で最初のSARS症例が報告され、同月に同省で流行が発生しました。中国での流行を受けて、厚生労働省は2003年4月3日に、SARSを感染症法の「新感染症」に指定しました。

当時のダウ平均株価の値動きを見ますと、2002年12月に高値をつけた株価指数は次に高値を更新するのは2003年6月と、約半年間で高値を更新しています。image

2014年のエボラ出血熱について

2014年の西アフリカエボラ出血熱流行は、ギニアをはじめとする西アフリカにて2013年12月頃から、バイオセーフティーレベル4に属する最強の感染性と毒性を持つエボラウイルスによって引き起こされるエボラ出血熱が流行し始めた事象で、2014年6月頃より感染が急拡大して深刻な事態となりました。
2014年8月8日、WHOは西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC) であると宣言されました。
当時のダウ平均株価の高値を見ますと、7月につけた高値を更新するのは、10月と約3ヶ月後です。今までのパンデミックの中で一番影響が軽かったという出来事でした。それにもかかわらず死者は1万人を超えています 。

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まとめ

さてここまでで、まとめますと、あくまで今回のコロナウイルスによる死者が第二次世界大戦前のスペイン風邪のように何千万人もの人が死ぬようなパンデミックでないと仮定します。そうしますと、その影響は約3ヶ月から半年の間に終わると考えられます。第二次世界対戦後に流行したパンデミックの影響を考えると、株価は約3ヶ月か半年後に高値を再び更新して上昇していくと考えられます。

目下ではダウ平均株価は2020年の2月15日の週に高値を連れて大きく下落に転じていますが、2020年の8月には再び高値を更新して年末に向けて上昇を狙う展開になるとも考えられます。長期投資家にとっては今回の下落は一時的なパンデミックによる現象と捉えて、半年間は株価を見ないで忘れておくのが一番良い結果になるのかもしれません。一時的な下落によって慌てふためいて売ってしまって、また高値で買い戻すというより、その方が良い結果になると思います。