さて皆さん、こんにちは。豊島政一です。ビットコイン価格について相変わらず世の中の熱狂がまだ冷めていないので改めて分析を行ってみました。

9月の三角保ち合い下抜け

まず私は、今年2月からの値動きに対し、当初はビットコインがこのまま年末まで上がるだろうと考えていました。しかしながら、9月25日にビットコインは底を割れました。今までサポートとして機能していたラインを 維持できていれば、過去の半減期前の動きと同様に上昇していくだろうという楽観的な見通しは見事に打ちくだかれました。

この動きは、過去の半減期前の動きとはあきらかにちがいます。相場はまったく同じように繰り返しません。まったく同じように繰り返すこともあれば繰り返さないこともあるのです。その時のマーケットの息吹きを感じ、マーケットにしたがって生きていくしかありません。


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12月にトレンドが反転する見込み

過去2年の値動きを見ますと、ビットコイン価格は12月の25日より前に反転しています。つまり、9月の三角持ち合い下放れ以降、12月にいったん底入れし、上昇に転じるとの見方ができます。

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そして、ビットコイン価格の季節性は、12月に底打ちして5月ごろにパフォーマンスが最も高くなるという統計的な解析結果が得られているのです。

ですから、いったんは半年程度の反発局面にまた戻る可能性もありますが、それでもなお私はまた長期で下落局面にあると考えており、再び買い入れることは考えておりません。

今年は、年初よりは高いものの、相場が下落ステージだった2014、2017と年間の値動きが似ています。

セルインメイで年前半にピークをつくる値動きは、バブル崩壊後の日経平均と全く同じで、来年も同様の値動きになる可能性が出てきました。


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半減期通過後のビットコイン価格はどうなるか

過去の値動きを見ますと、過去2回の半減期通過後には、その翌年にビットコイン価格がピークをつけるという展開になっています。しかしながら、今回は同じように繰り返さないだろうと考えています。相場には法則がありまして、だれもがその聖杯を知ってしまうとその聖杯は機能しなくなるという法則です。半減期通過後のバブルは、もはや聖杯ではなくなってしまったのかもしれません。

その証拠に、過去2回の半減期前の動きと比べてみますと、今回は明らかに弱いです。

これは、30年に1度起こるとされている土星山羊座に支配されているからかもしれません。だとすると、来年も上がり目はなさそうです。

下のチャートの棒グラフが、カラーバリエーションで半減期までの残り日数を示したものです。

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なお、グラフ下部の丸印は、メイヤーマルチプルという 52週移動平均に対する価格の割合であり、現在の相場の強弱をはかるものです。マゼンタの棒グラフは、出来高をグラデーション表示したものです。