皆さんお元気でしょうか。いま米国2年債先物のチャートを見て恐ろしい事実に気づいてしまいました。恐慌が始まりました。
悪い金利の低下が国債先物で始まったのです。国債先物価格の上昇というのは、国債金利の低下を意味しています。先物価格の方が現物価格に比べて将来を織り込んで動いており、より市場のバロメーターとしての活躍が期待できます。
次のチャートは、米国2年債先物とナスダック総合指数の推移です。
ITバブル崩壊やリーマンショックの頃、短期国債先物価格が底打ちして、危機が始まりました。今回も同様に、悪い国債先物価格の上昇が始まってしまいました。
地獄の底の釜の蓋がようやく開かれました。
2年米国債先物価格を指標として採用するわけ
もともと景気のバロメーターは長短金利差で測るというのがアナリストの定石です。そしてこの長短金利差とは、10年国債先物金利と 2年国債先物金利の差分になります。
結局、10年国債先物価格に対してより感応的な2人国債先物価格の変化をはかっているにすぎないのです。
ですから、長短金利差、いわゆるイールドスプレッドを図るよりも、その大きな構成要素である2年国債先物価格を単独で把握する方がよりの市場の反応を確かめることができるのです。
この度、明らかに2年国債先物価格が底打ちしたと認められます。これは10年に一度です。地獄が始まってしまったわけですね。
今、市場から撤退していない人は、すべての資産を失う段階に入ってしまいました。
ジャンク債の崩落
次のチャートは、クレジットスイスのハイイールドボンドET Fです。ジャンク債の崩落もまだ始まったばかりです。
阿鼻叫喚の世界が間近
さあ、地獄の口はもう目の前に迫っています。次のチャートは、2年国債先物価格がボリンジャーバンドのブレイクアウトラインを破ってからの株価が底をつけるまでの日柄を示したものです。
2020年7月から11月まで少なくとも株価の下落が続くと予想できます。世界恐慌の時、世界の大衆はなすすべは何もありませんでした。