投資で注目されるESGとSDGs

ESGとは、企業が持続的成長を目指す上で重視すべき3つの側面、環境(Environment)、社会(Society)、企業統治(Governance)です。地球規模の環境・社会問題等の社会課題に対して2015年にはSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)、パリ協定(産業革命前からの平均気温上昇を2度未満にするとした気候変動抑制協定)、サーキュラー・エコノミー(循環型社会)という注目すべき世界的な動きがあり、国際機関はESGに関係する取組みを推進、ステークホルダーの考え・行動に変化を及ぼしつつあります。これからの企業経営は、事業性と社会課題への対応を両立させたビジネスモデルの構築により持続的な成長を実現することが求められます。

ESGの失敗例

例えば、コインチェック社は、企業統治機能が不十分であったため、500憶円以上の損害を出して事業が継続不可能になりました。ESG経営がされているかどうかは、単なる事業の伸びや財務の健全性以上に、突発イベントによるサバイバーリスクを回避するためにもっとも抑えるべき前提条件となります。

スクエア社の果たす社会的課題解決の役割

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上記はSDGsの17の目標です。このうち次のような課題をスクエア社が解決していきます。

スクエア社は、誰もが経済に参加して成功することができるはずだと信じています。皆に力を与えて豊かにするための簡単なツールを構築しています。エコシステムを構築して、すべての人に金銭的なアクセスを提供し、誰もが1つのアプリから送金、支出、節約できるようにする機会を夢見ています。

8.働きがいも経済成長も

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すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

8.3
生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性、およびイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

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強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

9.1
質が高く信頼できる持続可能かつレジリエントな地域・越境インフラなどのインフラを開発し、すべての人々の安価なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援する。

9.3
特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金融サービスやバリューチェーンおよび市場への統合へのアクセスを拡大する。

スクエアのサービス

より簡単に、誰にでも手が届くサービスを提供し世の中のさまざまなビジネスをサポートするのがSquareの使命です。

ペイメント・無料POS

料金体系はとても明瞭。決済手数料以外の費用は一切かからず、事業規模や実績による手数料の違いもありません。必要なのはモバイル端末と無料のアプリ、そしてSquare専用IC カードリーダーだけ。導入までの手続きもシンプルでかんたんです。

  • 小さなIC カードリーダー
  • 無料のSquare POS
  • ブラウザ決済、請求書作成、自動継続課金
  • Squareデータによる分析レポート
  • 会計や在庫管理など連携サービス(Money Forward、freee、Wix)
  • 最短で申込み当日から利用可
  • 最短で翌日に入金
  • 月額固定費など決済手数料以外の費用はかかりません。

P2P決済

キッシュアプリを通じてピアツーピア(P2P)決済を提供し、ビットコイン送金にも対応しています。

ペイロール計算

給与計算を最も簡単なことにするのはスクエアの使命です。実際、数回のクリックで従業員、請負業者、またはその両方にオンラインで支払うことができ、中小企業が信頼するオンライン給与サービスとなっています。

  • タイムカードを自動的にインポート
  • 使っているものにのみ支払う柔軟な価格設定
  • 毎時、給料を定額支払い
  • 中小企業向けに給与税を2億3000万ドル以上申請。

スモールビジネスローン

スクエアキャピタルは信頼できる金融パートナーです。スクエアキャピタルはビジネスを成長させるための中小企業向け融資です。スクエアキャピタルによるローンの適格性は、スクエアの処理量、アカウント履歴、支払い頻度などの要因によって決まります。
  • クイックアプリケーション
  • 翌営業日に入金
  • カード販売からの便利な自動控除
  • 早期返済のための手数料なし
  • 1回のローン額は5百ドルから10万ドル
  • 2014年5月から2018年6月まで計31億ドル、20万人が利用

消費者割賦ローン

更に、顧客が分割払いで支払うことができるようになりました。承認の決定はリアルタイムで行われ、3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月の期間にわたる固定月額支払いで返済することができます。利子率は0〜24%の範囲です。マーチャントは支払いを先取りし、スクエアは貸借対照表に貸付金を保持します。

このサービスは、美容師から米国22の州の自動車部品販売業者に至る小規模商人の顧客の販売拡大を可能にします。

  • 短いアプリケーション
  • 前払い、リスクフリー

フードデリバリー

食品配送会社であるキャビアは、全国の数千のトップレストランと協力して、オンデマンド配信統合によるワンストップ・セールス・ポイントを構築しています。

キャビアとスクエアを結びつけて、レストランのパートナーは簡単に商品を送ってビジネスを成長させることができます。キャビアにより、全国のレストランでより多くの顧客にアプローチし、売上を伸ばし、リーチを広げることができます。

座っているダイナーと並んでオンラインチケットを管理することは、レストランの大きな頭痛になっていますが、レストラン向けソフトウェアであるSquare for Restaurantsでは、複数のPOSターミナルとレストランの場所を横断して、メニューとフロアレイアウトをリモートで更新することができます。

このシステムには、従業員管理ツール、チップ分割、詐欺防止機能も組み込まれています。配達側では、サーバーやレストランの管理者はPOSシステム内で直接配達と受注を確認し、作業のスピードアップや誤った注文の削減を可能にしています。また、すべての宅配便に最大100万ドル事故保険を提供しています。

ネットバンク

今後は、キャッシュアプリ(Cash App)を通じて従来の銀行サービスを提供することを検討しています。

すでに、このアプリを使ってBitcoinを売り、利益を得ることができますが、将来、例えば株式に投資するためにこのアプリを使用することができます。

アプリには既にデビット機能が導入されており、キャッシュアプリ(Cash App)ユーザーはアプリ用のデビットカードで残高を引き出してオフラインで使うことができます。

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ESGからみて長期投資対象なのがスクエア

ESGの視点から見ても、スクエア社が新たに開拓したスモールビジネス向けのサポートは、今後、米国内の5倍の規模がある世界市場において、途上国を中心に最も必要とされる分野であります。今後、ESGの視点からみて、スクエア社に投資することは必須といえる時代が来るのではないでしょうか。

まだ、スモールビジネスローン等は米国内だけの展開にとどまっていることから、フィンテック革命の雄であるスクエア社の拡大余地はまだまだ大きそうです。