さて、本日からCBOEでビットコイン先物取引が始まりました。12月18日からはCMEでも先物取引が始まります。

目下、急騰しているビットコインですが、死角はないか検証します。

短期視点

コインマーケットキャップというポータルサイトでビットコインの仮想通貨市場に占める時価総額の推移が見れます。

2017年6月からビットコインは底打ちして市場占有率を引き上げています。

この背景には、8月のビットコイン分裂問題、送金コストの高騰と遅延の問題がありました。

しかしながら、8月のビットコイン分裂以降、市場に安心感が広がるのと、先物取引の開始を控え、マーケットの期待が一気に高まり、市場占有率の上昇が加速しました。


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長期視点

私は、相場を張るうえでは常に長期の視点からとらえています。そこで、2013年からのビットコインの市場占有率を見てみます。

2017年1月からの占有率の下落が劇的だったことがわかります。

この背景には、先ほど述べたビットコイン自身の抱える問題が顕在化してきたことに加え、いわゆるビットコイン2.0といわれたイーサリアムやリップル、ネムなどの新興通貨の開発が進んだことが背景にあります。

ビットフライヤーが仮想通貨元年と銘打って、展開を進めたように、ビットコイン以外のアルトコインも一躍注目を集めました。

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ビットコイン価格高騰の理由

それがなぜ、6月を境にビットコインが底打ちして巻き返してるのでしょうか。

ひとつには、アルトコインのICOバブルが崩壊したこと、イーサリアムネットワークでも遅延が発生し、完全にビットコインに代わる優れたものという幻想が崩れたことが背景にあります。

また、相場学的にも、日柄半年といわれているように、たいてい一つのトレンドは半年の継続が目途となります。

つまり、現在のビットコインの巻き戻しは、永続的なものではなく、あや戻しであると理解できます。

ビットコインに流入した資金がアルトコインに向かうのは時間の問題だと考えています。