金価格の年別季節性

 過去記事「」にて、年別の金価格の季節性・アノマリーを検証した結果、2019年に向けて金価格は上昇していくことをご確認いただけました。

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金価格の月別季節性

 今回は、ドル建て金価格の月別季節性・アノマリーを検証することにより、すでに金価格が底打ちしていることをご報告いたします。

 次の3つのグラフは、金価格が変動相場制に移行した1970年から現在までの金価格の月別平均収益率、プロフィットファクター及び上昇割合です。

 なお、プロフィットファクターとは、総損失に対する総収益の比率です。プロフィットファクターが2以上の場合、総収益が総損失の倍以上となるため、望ましいとされています。

 次の3つのグラフを見ていただければわかるとおり、過去45年間の経験から、金価格は年央に底をつけて、年末に上昇していく傾向にあることがわかります。

 9月はインドの結婚シーズンによるジュエリー需要、11月は欧米でクリスマスに向けたジュエリー等の贈答品需要が盛り上がるため、上昇する傾向にあります。

 9月及び11月はともに、上昇率が年間で最も高い水準にあり、プロフィットファクターが2を超え、上昇する割合が6割超となっています。

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金価格の累積収益率の推移

 次に、金価格の年間での累積収益率の推移を検証します。次の2つのグラフは、各年の累積収益率を平均した値の年間推移を表しています。

 上図が1970年からの2015年8月までの平均値の推移であり、下図が1980年から2015年8月までの平均値の推移です。

 1970年からの累積収益率の推移をみますと、強力な上昇トレンドに阻まれて季節性の特徴がよく確認できなくなってしまいます。そこで、1980年からの累積収益率の推移で季節性を確認します。

 1980年から現在までの経験によると、金価格は7月4日に底を打ち、年末まで上昇する傾向にあることがわかります。弱気相場においても、金価格は年央に底を打ち、年末まで上昇する傾向にあるのです。

 なお、2015年は、8月5日頃に金価格が底打ちしたため、これから年末にかけて上昇していくことを予測できます。

 下図2つ目のグラフにおいて、1980年から2015年8月までの平均推移と比較すると、2015年前半は概ね過去の傾向と一致した値動きとなっていることがご確認いただけます。この相似性から、金価格は8月時点ですでに底打ちしたと断定できるのです。
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追記【2015.9.19】

 昨日の株価下落に合わせて金価格も上昇してきています。現在の金価格チャートは、1980年からの季節性チャートとおりに動き、10月8日を目指して上昇する予定です。


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更新履歴
初回更新日  2015.9.1
第1回更新日 2015.9.19

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