昨日のダウ平均は過去3番目の上昇幅を記録しました。米国の株式ソーシャルサイト「Stock twits」では、今回のリバウンドを死んだ猫の跳ね返り「Dead cat bounce」に例える投稿が目立ちます。

 株価指数の季節性を考慮すると、これから9月から11月にかかけて年間でもっとも売り込まれる時期ですから、これで暴落は終わったとは見なせないでしょう。

 下記の表は、ダウ平均の本日時点での上昇幅ランキングです。上位10回のうち6回をリーマンショック時の上昇が占めています。残りは、本日の上昇、ITバブルピーク時の上昇、2002年の大底での上昇、2011年の秋口の上昇となっています。

 また、上位10回のうち6回は、9月から11月にかけて株価が暴落したあとのリバウンドです。

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 参考に、リーマンショック時の値動きも掲載します。過去上位10回の上昇のうち6回分の上昇が、リーマンショック時のものです。

 これから11月頃まで株価が大きく乱高下するステージに入ったことを物語っています。なお、下記のチャートの下図は、金価格ですが、リーマンショック時は、株価の乱高下とともに上昇トレンドとなりました。

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 参考に、米国経済活動指標も掲載します。米国経済はこれから恐慌に突入していくことが示唆されています。

 米国も約9年のジュグラーサイクルで動いており、ようやくサイクルの下降局面に来たことがよくわかります。これから、確実に不況に突入していきます。今回の暴落は始まりに過ぎず、困難な時期はこれからやってくるのです。


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