株式のアノマリーについて

 さあ皆さん暑い中、いかがお過ごしでしょうか。私は、金価格について改めて研究を行っています。相場をやる上では、季節性というものを考慮する必要があります。株式でいうとセルインメイというやつです。 季節性というのはアノマリーの一つであり、何月に買うべきかというアノマリーの他にも、何年に買うべきかというアノマリーがあります。

 株式のアノマリーを提唱しはじめたのは、ラリーウイリアムズです。ラリーウイリアムズは、著作「ラリーウイリアムズの株式必勝法」で下一桁の年のアノマリーを考案し、株式にとって、5のつく年が良く、7のつく年が最悪だということを発見しました。また、三菱UFJ証券景気循環研究所の嶋中雄二先生も、日本経済には下一桁1~5の年は景気拡大期となり、下一桁6~0の年は景気後退期となることを発見し、この法則を前半、後半の法則と呼んでいます。
 株式に関しては、2か3のつく年に底打ちし、5か6のつく年に天井を打ち、7か8のつく年に暴落する傾向があります。ラリーウイリアムズは、経営者が計画を立てるのが2か3のつく年であり、オペレーションの実行が5か6のつく年、オペレーションの終末期が7か8のつく年となる傾向があるためアノマリーが生まれると推察しています。
 下図のダウ平均の1920年からのおよそ95年にわたる統計データに裏打ちされたアノマリーを確認すると、これから株価の大暴落がやってくるということを、おわかりいただけるかと思います。 

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金価格のアノマリーについて

 では、金価格についてはどうでしょうか。長期時系列四本値データを提供している「stooq.com」のデータを使用して検証してみます。検証期間は、金価格がニクソンショックにより固定相場制から変動相場制へ移行した1970年以降とします。 さっそく、金価格が下一桁のそれぞれの年でどのようなパフォーマンスなのか調べてみました。調査結果が、下図です。すると、5のつく年から平均収益率の底となり、9のつく年に収益が飛躍的に高まっていくことがお分かりいただけるかと思います。これからやってくる株価大暴落により、金価格がどんどん上昇していくのです。


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 また、下一桁の各年のそれぞれの累積収益率も参考のため、下記に記載します。5のつく年について、ご覧いただければ、わかると思いますが、9月頃に底打ちして、年末までに高くなっています。目先の売りに狼狽していると、年末にかけてするすると上昇していってしまい、後悔するであろうことが、経験則からわかるのです。


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金の季節性について

 最後に金価格の季節性についても掲載します。ブル相場とベア相場におけるそれぞれの季節性を検証してみました。まず、下記の上図がブル相場における金価格の季節性です。ブル相場は、「1970年から現在まで」、「2000年から現在まで」、「2000年から2011年まで」の3とおりに分類してみました。どの期間においても、ひたすら上昇しています。ひとたび、トレンドが変われば、息の長い上昇相場が続いていくでしょう。
 また、下記の下図ですが、ベア相場は、「1980年から2000年まで」、「2011年から現在まで」の2とおりに分類してみました。おおむね年央に底打ちする傾向にあることがわかります。

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最後に

 これまで、株価と金価格のアノマリーについて、ご確認いただき、どうでしたでしょうか?。下一桁のつく年によってここまでパフォーマンスが変わってくるという歴史的事実に対して我々は反証することはできません。いままで起こったことを頼りにしなければ、トレードなどできませんし、投資などできません。イギリスのヘッジファンドでは、金融工学よりも歴史の造形に深い人間が優遇されるのもこのためです。歴史を知らなければ、投資などできません。金価格は、目先下落していますが、長年の歴史に裏打ちされたアノマリーを知っていれば、2015年の現在が底値であるとわかるのです。多少の下落にビビって底値で売ることのないようにしましょう。