アブダビ投資庁でファンドマネージャーをしていたプロのアナリストである林則之さんもとうとう金の買いに転じたようです。彼の株式投資手法は、長い保ちあいをブレイクアウトしたところを狙っていくという古典的な方法でしたが、長年の大局観からとうとう金へシフトしたようです。

林 則之(2015.2)「金はこれから2倍になる」より

以下引用--

 世界の中央銀行は2007年までは代表的な金の売主だったのですが、2008年にはほぼ売り買いが拮抗し、それ以降は買いを続けています。特に新興国が豊かになるにつれて、外貨準備を増やす政策をとっていることが買いの大きな理由です。これらの国ではドルは信用ならないと考えているようで、今後とも金塊の買いを進めることでしょう。先進国の中央銀行もドルの信用が崩れつつあることを感じ取っているでしょうから、今後の金の売却には慎重になっているはずです。

 ダウをはじめとする世界の株価が軟調になれば、金が上がります。その兆しを見つけるにはどうしたらよいでしょうか。主役として活躍した銘柄(アメリカ金融業)が市場より先にピークをつけるのに注目します。ニューヨーク株式市場が軟調に転じる兆候は銀行株に出ます。金融緩和の恩恵を大きく受けている順にメッキが剥がれていきます。
将来、リーマンショックに匹敵する株価暴落が起きるとすれば、それはシティバンクがきっかけになるでしょう。米国の超金融緩和の目的は倒産寸前の銀行を救うことでした。もっと端的にいうならば、シティバンクの救済が目的でした。シティバンクの株価が下げ始めるなら、それは米国株全体が軟調になる兆しと解釈できます。

引用終わり-- 

 そこで、シティバンクとダウ平均の株価について確認します。下記の月足チャート(上図がダウ平均、下図がシティバンク)で確認すると、ちょうどシティバンクのチャートは、TDシーケンシャルのカウントダウンが完了したところです。
 TDシーケンシャルとは1980年代にトムデマークが開発したインディケーターであり、相場の天底を予測するために用いるインディケーターです。このインディケーターが2015年7月にシティバンクの株価の天井を示しているのです。

ct


 











【TDシーケンシャルについて】
 TDシーケンシャルは非常に難解ですが、とても有用なツールです。トレードステーションで用いているTDシーケンシャルのEasy Languageプログラムコードについては、人数限定かつ有料で下記で公開しています。

TDシーケンシャルのプログラムコード(Easy language)


自分を守る経済学 (ちくま新書)
徳川 家広
筑摩書房
2010-12-08