東京銀行でゴッドハンドと呼ばれた伝説の為替ディーラー若林アソシエイツ代表の若林栄四さんもとうとう金に対して強気転換しました。私の彼に対する評価は好意的です。彼は、リーマンショック後の著書で長年の為替ディーラーとしての経験から2011年の円高の大底をサイクル理論により見事に的中させました。そのような彼が、今度は景気転換により、株価暴落、円高及び金暴騰がこれから起きると、直近の著作で明言しています。目先の金価格の下落にビビる必要はないでしょう。

 若林栄四(2015.3)「異次元経済 金利0の世界 米国崩壊 世界デフレ 日本復活」より

以下引用--

 アメリカ株暴落とともに始まる本格的な資産デフレの時代は、金のマネーとしての側面が脚光を浴びる時代となる。 金が1999年と2001年のダブルボトムから上がり始めたことは、要するに、2000年のITバブルがアメリカの資産インフレのピークだったことを物語っているわけである。ITバブル崩壊後の資産価格高騰は全て偽りであると金が教えてくれているのだ。 FRBが無理矢理に人為的に押し上げただけで、実は資産インフレは2000年にピークを打っていた。

(下記はダウ/金価格レシオの推移です。)
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 2000年にITバブルが崩壊した後で金価格が上昇を始めたことは、2015年に株バブルが破裂した時に何が起こるかを示していると思われる。 つまり、資産インフレが破裂するときに金が上がるということである。一度1100ドル台まで下落した金価格が1200ドルへと上がってくれば、それは株価がピークを打ってガクンと下がるという明確なサインということであろう。

 実物デフレ、資産デフレの時代は現金こそ王様になる。しかし、信用が失墜した中央銀行が発行する現金の保有に拒否感を持つ人も多いだろう。そこで登場するのが、人類普遍のスーパーキャッシュ・金である。現金さえ信用できない資産デフレ、ディインベストメントの時代には、金が投資の王様となって暴騰するのは必然といえよう。

 次に金価格が向かうのは、アメリカのデフレが2022年まで続くのであれば、2700ドル程度である。3600ドルも十分にあり得よう。1200ドル程度で停滞している間に買っておければ大成功だろう。

引用終わり--




 

自分を守る経済学 (ちくま新書)
徳川 家広
筑摩書房
2010-12-08