ここで、久しぶりに、100年スパンで見る金融時系列の分析を行います。良い記事を掲載しますので、ぜひお願いいたします。

 まず、長期時系列データの取得ですが、セントルイス連銀のホームページから、ドル円レートは1971年以降、金価格は1968年以降の時系列データが取得できます。
ドル円(1971-) https://research.stlouisfed.org/fred2/series/DEXJPUS#
金価格(1968-) https://research.stlouisfed.org/fred2/series/GOLDAMGBD228NLBM 
 さらに以前のデータについては、日本銀行金融研究所の歴史統計から、ドル円レートは1893年から1941年までのデータが取得できます。
ドル円(1893-1941) http://www.imes.boj.or.jp/hstat/data/ferdd/index.html

 また、民間機関のデータとしては、stooq.comが長期時系列を提供しています。
金価格金価格(1793-) http://stooq.com/q/d/?s=xauusd 
ダウ(1896-) http://stooq.com/q/d/?s=%5Edji&c=0 
日経平均(1914-) http://stooq.com/q/d/?s=ucnikkeioe 
ドル円(1971-) http://stooq.com/q/d/?s=usdjpy 

 金価格の長期データはMeasuringworthが13世紀分から、田中貴金属が1925年から提供しています。
金価格(13世紀-)  http://www.measuringworth.com/datasets/DJA/result.php
金価格(1925-) http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php1*925

 ここでは、まず、ドル円為替レートの推移を確認します。次のグラフは、戦前の日本のドル円レート、金価格、株価の推移です。
 株価指数は、第一次世界大戦が終わり、戦後恐慌により暴落しましたが、その後も関東大震災による1923年の震災恐慌、1927年の昭和恐慌、1929年の世界恐慌により暴落します。
 当時の政府は高橋財務大臣による積極財政政策により、景気回復を図りました。ドル円は円安、金価格は上昇に移行しています。つられて株価も敗戦まで上昇しています。
 ドル円レートは太平洋戦争以降により、一ドル約4円をつけた1941年以降は兌換が停止されています。敗戦が決定すると株価は暴落し、金価格が1946年だけで3倍になり、1947年は10倍になりました。

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 次に戦後のドル円レートですが、戦前の120倍のレベルに設定され、ニクソンショックまで割安な固定価格制度の下で、日本経済は高度経済成長を実現しました。
 一方、金価格も1940年から1980年までに約100倍になっています。同期間に株価も136倍になりました。
そして、1980年に約50から60年のサイクルといわれるコンドラチェフサイクルがピークを打つと、金価格は下落に転じ、金利も低下局面に入りました。金利低下により資産バブルが発生しては崩壊するという局面をたどります。

 そして、2000年にコンドラチェフサイクルが底を打ち、金価格は上昇に転じます。日銀の金融緩和により、2012年からは株価とドル円が上昇に転じています。

 これから何が発生するかは、戦前の経済に通じていれば一目瞭然です。リフレ政策により、ドル円が減価し、株価も上がりますが、政策が行き詰れば、株価が暴落し、金価格が暴騰します。

 ちょうど、2000年からの金価格の上昇は、長期的な政府の信認に対する挑戦であるともいえるのです。近年ドル建てでは金価格は下がりましたが、円建てではほとんど低下していません。

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  次に、1921年基準と1949年基準のチャートをお示しします。1921年基準のチャートを見ると、敗戦により、金価格が最も大きく上昇したことがわかります。1949年基準のチャートをみると、敗戦後は、株価が最も高いパフォーマンスを上げています。

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 最後に言いたいことですが、現在の状況は、第二次世界大戦敗戦直前に酷似しているということです。金価格は暴騰していくでしょう。

 ところで、コンドラチェフサイクルというのは、ロシアの経済学者が発見した長期波動であり、物価、金利が約60年前後の周期で変動しているということを説明する理論です。直近のピークは、南北戦争の1860年前後、第一次世界大戦の1920年前後、オイルショックの1980年前後となっており、次のピークは2034年前後と予測されています。

 金価格の長期推移を下記に掲載しますが。長期で見ると、金価格もこのコンドラチェフサイクルに沿った動きをしていることがわかります。
 南北戦争の際には米ドルの銀兌換停止、第一次世界大戦の際には欧州の金本位制中断、オイルショックの際には、1971年のニクソンショックによる米ドルの金兌換停止がありました。

 金との交換を前提にした通貨価値の毀損が金価格を高めてきました。通貨というのは60年単位で毀損されてきているのです。

 コンドラチェフサイクルは2000年に底を打ったことが、金価格上昇により確かめられます。この背景には、米国の資産バブルが崩壊して、米ドルの信認が揺らいでいるということがあります。
 直近では米国経済が持ち直して、金価格は低下したように見えますが、今後20年のスパンで見ると、暴騰していく局面であることには変わりません。

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 実は、金価格建てで見ると、米国の株価は上がっていません。下記のグラフは、ダウジョーンズ平均指数を米ドル建て金価格で除したダウ金価格レシオの推移です。
 2000年をピークにして金価格建てで見たダウ平均は下落に転じています。このような局面は過去に二度あり、1929年の世界恐慌、1971年に端を発するニクソンショックによるドルの金兌換停止時において、レシオが暴落しています。

 1980年代に人口ボーナスと低金利の恩恵を受けてダウ金価格レシオは大きく上昇しましたが、資産バブル崩壊により、暴落しました。

 2012年には金価格がピークを打ったことにより、レシオは反騰していますが、これは、過去の局面にもあったような中間反騰であり、戻り高値に過ぎないと考えています。

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