エルピーダメモリの件を投資の参考にした方には大変申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。今後、私は一切の日本株投資から身を引きます。今後は、毎年一回年末に給料の残余金を、人口サイクルが上向いている国の上昇準備期間であるうちの金融株、金投資へとまわします。
 またしても、大きく失敗してしまいましたが、まだ私の分析を信頼してくださる方がいるとすれば、本当に確実でリスクの少ない方法を今後掲示していきますので、ぜひともよろしくお願いいたします。基本的に私が考える投資とは、仕事をすることだと考えます。何もしないで大金を獲得するというスタンスが今まであり、それがリスクの高い取引へとつながり、大きな失敗につながったと考えています。
 仕事を完成させるのではなく、仕事をする人を完成させるのが究極的な投資の目的です。ですから、一生懸命働いて誠実に世のため人のために生きていくということができていれば、既に投資に成功していると考えます。それでもなお残余金があれば、これから私の掲示する方法で長期的に安全な方法で資産を保全してください。
 繰り返しますが、私は今後は日本株投資は一切行いませんし、基本的に最も安全でリスクの低い手法をとっいきます。ですから、当然に一年資産が3倍になるということは起こりえません。かつていざなみ景気のころに、レパレッジ投資を行なっていた投資家は資産を100万円から1億円まで増やしまししたが、リーマンショックを経験し無一文になりました。結局最も素晴らしい投資とは、日々まじめに働いて、誠実に原理原則に基づいて世の中がよこしでも善くなるように生きていくことなのです。このことを私は、心に刻んで残りの人生を歩みます。

 では、日本株投資を完全に引退した私が、今までの研究の中で最も確実性の高い手法を掲示します。次のグラフは、フィリピンのPSEインデックスと、40歳代前半人口の推移図です。PSEインデックスについては1990年以前に遡ったデータの入手も試みましたが、指数の基準日が1990年となっていることから、1990年以降のデータしかなさそうです。
 私が投稿した記事「世界の支出の波」の中で、人口ボーナスの黄金期が1985年からの15年間と説明しましたが、フィリピンも例にもれず、1995年に一年で株価指数が2.5倍になっています。このころのボーナス人口成長率は7.5%でしたが、今後は2018年のピークにおいては3%にとどまる見込みです。しかし、私が調べた限りでは、この3%という成長率は先進国はもとより、インド、中国、ベトナム、インドネシア、ブラジルの2010年代ピークよりも高い数字です。実際にフィリピン株は大きく2011年に上昇しました。
 ですから、私は最も安全性の高い投資を目指しますので、今から株価が本格的な上昇期間に入る2015年6月までは残余金をフィリピンの金融株に投じ、株価が上がりきった2015年末から2017年末にかけては純金積み立てを行う予定です。2018年の5月頃にフィリピン株はすべて売却します。そして、同年末に今後人口サイクルがピークを迎えるベトナムへ資金を移動させます。

 実際にボーナス人口と株価の相関は、過去の日米、過去のフィリピンにおいて上手くいっておりますが、今後本当に予測通りになるかどうかはわかりません。
 しかし、私はこの方法で行きます。
 
 もっとも世界人口の波を観察すれば2030年以降は、ほとんどの国々で本格的に日本型デフレが起こってきます。世界全体で見ても株式投資ができるのは残り18年の期間だけです。今後ブログを更新する頻度は落ちます。
私が言いたいのは、本当に生きていく上で大事なのは、与えられた収入や時間の中で誠実生き、仕事に打ち込み、人を愛し、どんなつらいことがあってもけっして人を怨まず、原理原則に基づいて行動していくことだと思います。



フィリピン株
フィリピン株に


データ出所

World Federation of Exchanges年次統計
http://www.world-exchanges.org/statistics/time-series/indexes
UN
World Population Prospects, the 2010 Revision
Standard variants (Updated: 28 June 2011)
http://esa.un.org/unpd/wpp/Excel-Data/population.htm 


  あともう一点、皆さんに知っていただきたいのが下記のWFEのデータです。この20年間でWFE加盟取引所内で、日本の株価パフォーマンスは最下位です。債務危機が起きたギリシャよりも株価が下がっています。私たちはもう一度本当に生きるということの本質に立ち返って稲盛和夫さんの言うことに耳を傾けるべきです。


世界の株