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世界食料価格:12月に過去最高更新、砂糖値上がり

1月5日(ブルームバーグ):世界の食料価格が昨年12月に過去最高に達したと、国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した。砂糖や穀物、油糧種子の値上がりが影響した。2008年には食料価格の上昇を要因として、ハイチやエジプトで死者を出す暴動が起きたが、12月はこれを上回る水準に値上がりした。

FAOがウェブサイトに掲載した月次報告によれば、FAOの食料価格指数は12月に214.7と、6カ月連続で上昇し、2008年6月に付けたこれまでの最高(213.5)を上回った。砂糖と食肉の指数が過去最高を更新したとしている。

砂糖は2010年まで3年連続で上昇、シカゴではトウモロコシが過去4年間で最大の値上がりを記録した。2011年の穀物収穫量が世界的に「顕著な」伸びを示さない限り、食料価格は一層上昇するだろうと、FAOは昨年11月17日に指摘しいていた。モザンビークでは昨年、パンの価格引き上げ計画に対する抗議活動で13人以上が死亡した。

FAOのシニアエコノミスト、アブドルレザ・アバシアン氏は5日、ローマからブルームバーグの電話インタビューに答え、「残念ながら、多くの不透明材料を背景に、穀物価格が上昇する可能性はまだある」と述べ、「南米での収穫で想定外の事態が起きた場合、穀物価格が値上がりする余地は相当ある」と続けた。

12月の食料価格は前年同月比で25%上昇。中国で需要が拡大しているほか、ロシアで起きた過去50年で最悪の干ばつが穀物収穫に大打撃を与えたことなどが影響している。

2050年には世界人口が昨年の約68億人から91億人へ増加すると予想されているが、FAOによると、2050年までに世界的な食料生産を70%引き上げる必要がある。

本件に関する論考
食料価格の上昇は、1979年にピークを打ったコンドラチェフ循環が実物経済の側面から見て2000年前後に底打ちしたことを示している。名目経済の側面からみると、2012年に底を打つジュグラーサイクルに合わせて、コンドラチェフ循環が大底を迎えるのではないかと考えている。仮に2012年にリーマンショック後安値を更新しないのであれば、名目経済は2008年に大底をうったことになる。