2011年の卯年相場、序盤に「跳ねる」展開=ゴールドマン
2010年 12月 3日 14:54 JS
[東京 3日 ロイター] ゴールドマン・サックス(GS)は2日付のリポートで、卯年の2011年の日本株相場は、年の序盤に「跳ねる」展開を予想。11年度の予想EPS成長率20%とバリュエーション倍率が拡大しないことを前提に、TOPIXが11年中に1080(日経平均で約1万2000円相当)まで上昇すると見ている。
ただ11年第2─第3・四半期には、アジア新興国の政策環境好転が予想されるほか、持ち合い解消売りが日本株の上値を抑える可能性があるとし、11年も10年同様、前半傾斜型のリターンとなる公算が大きいとしている。
GSによると、具体的には11年の世界投資戦略において、年序盤は日本株がアジア新興国株をアウトパフォームすると想定。短期的に日本株の一段のアウトパフォームを見込む理由として、1)米国経済の見通し改善が、米個人消費への依存度が高い日本の輸出の伸びの支援材料になる、2)11年上期はほとんどのアジア諸国がインフレ制圧を迫られると見られるのに対し、日本は緩和的な政策環境が持続する、3)円安への反転が進む、4)企業収益/バリュエーションは11年度に20%、12年度に22%のEPS成長を予想しており、バリュエーションは絶対、相対いずれのベースで見ても低水準にある、5)日本株はほとんどの世界の投資家のレーダースクリーンから外れており、投資家のポジションは軽めで放置されている──の5つを挙げた。
11年にGSが注目する投資テーマは、1)新興国売上比率の高い輸出企業から米国売上比率の高い輸出企業への戦術的シフト、およびセクター別では銀行/保険をオーバーウエート、国内ディフェンシブ・セクターをアンダーウエート、2)収益が06─08年のピークを回復すると予想されるにもかかわらず、時価総額がピーク水準を大きく下回っている出遅れ株、3)環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を決めた場合のポジティブなインプリケーション、4)カジノ関連、5)M&A関連で高IRR(内部収益率)銘柄や、親会社やプライベート・エクイティによる買収またはMBOの対象となる可能性のある上場子会社──などを挙げている。